昭和の論客西部邁逝く

新聞報道によれば、遺言書があったのこと。中身こそ、明かされないが、これで自殺は確定。しかし、多摩川に入水自殺とは、作家太宰治の様ではあるまいか。僕は、大学時代、市立図書館で「政治」のコーナーにある本の全てに目を通した(いまも所属先の図書館の「経済学」の分野の書籍には全て目を通した)。西部邁もその中のひとりである。さらには、小田実などの著作にも目を通した。メディアに出る西部邁の記憶は、ほとんどない。自分なりの解釈でこれは良い本、駄本などの検討を付け、必要と思われるものは、出来る限り入手している。

現代の政治は変わった。メディアも多様化され、ありとあらゆるメディアに目を通さなければ、論じられない苦痛はある。昭和は良かったと嘆くなかれ、活字で徹底して追い込むからこそ、これまた面白く想像力も豊かになるものと信じている。

蛇足ではあるが、西部邁は、紆余曲折ありきも東京大学を卒業している。国立大学を卒業したもののみを指導教官と呼ぶことになっている。新聞報道の正確性はそこからも読み取れる。

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