期限は競争力をアップさせるかについて考える。

これ、山中伸弥先生も苦しいお立場だと思う。締め切りが競争力をアップさせるかと言う問題は、医科学系の研究職では、特にシビアだと思う。

しかも論文の内容がiPS細胞を持ち得ての臨床応用への期待が持てる内容だけだったから余計にシリアス。仲間内には、そんなに簡単に再生医療には応用出来ないと仰っていらっしゃったかも知れない。

しかしながら、ここ最近の報道のあり方として、ノーベル物理学賞を受賞すると、直ぐに患者さんのためになる、と思わせるような報道には疑問を感じる。競争も確かに必要だとは思うが、ある程度の担保を確保してあげることが必要。で、任期終了迄には、ここまで前進しました、と中間報告をする。全体像のこの位まで来ています、と発表する。

かと言って、ずっと保護されていると、開発力(競争力)は低下する。だから、まず、iPS細胞が発見された時に、これから臨床応用出来るまでには、少なくとも何年はかかる(時間も資金もスタッフも含めて)と発表してしまった方が良いと思われ。単年度ごとでもいいので、中途半端な論文発表の仕方はせずに検証の時間を置くべきではなかろうか、と思う。
今後の少子化に伴う学力充実においては、せめて、高等教育に移る前までに、全ての国民の人に、臨床応用までの仕組みを分かりやすく説明しておく機会を設けるのが得策なのではないかと考える。

これが、なんとなくcomplete information assemetly や、incomplete information assemently の事を言ってるのかなあ、と思っていただけると幸いなんだけど、まだまだ未熟だなあ。

もう一度、ジョン・マクミランを読み直します。

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