重みのある社説について考える。

今回の東京新聞(中日新聞)の社説は、ひさびさに読み応えのある重みのある社説だった(2018.2.10)。

まず、前段には、9条改正論議とし、結語、二行に以下の引用文章。
「憲法は主権者たる国民が権力を律するためにある。改正しなければ国民に著しい不利益が生じる恐れがあり、国民から改正を求める意見が湧き上がる状況なら、国会は堂々と改正議論をすればよい。そうした、状況ではないにも関わらず、権力の座にあるものが、やみくもに進めようとする改正議論は、あまりにも空疎である。」
この 。 で終わる結語。実に素晴らしい。いまの政府、及び安倍晋三内閣を断罪しているかのような書き方。しかも、断罪する理由なり、根拠がきちんと述べてある。

ぜひご一読を。

そして、下段。

古郷に生きる権利ある


東電に賠償命令


これも司法の判例を軸に、きちんと現実を見つめた素晴らしい社説。

結語。

以下引用。
集団組織は、全国で約30件ある。判決を重ねるごとに「ふるさと損失」などの理解は広がる。ただ、適正な賠償とは何か。それを知るには、原告の人々にが受けた原発事故の苦しみを再考するしかない。
残念ながら、この国の司法制度は、判例主義であることは再三にわたって述べた。

従って、再考したのちに、もう一度、集団訴訟を起こして頂かなかければならない労苦は想像を絶する。しかしながら、この社説を読んで東京新聞(中日新聞)社としての態度は明確になった。

小論文、作文を書くにあたって、苦労している人は、このような書き方をすれば説得力のある文章が書けるようになります。

僕が、東京新聞と言っているのは、中村とうようさんが、とうようずトークのコーナーで引き合いに出してたのがずっと東京新聞だった。それで、東京新聞(中日新聞)を購読するようになった。

それまでは、日本経済新聞を読んでいたんだけど、僕には、読む必要がなくなったので、昨年よりこちらに切り替えた。

昭和天皇が崩御した際には、自転車に乗って新幹線の駅売りに行って、全ての新聞を買い込んできた。それで全部の記事に目を通したことがあった。その日だけの新聞は、分厚く手応えがあり、それはダンボール箱いっぱいとなり、クローゼットの上に置いてあったんだけど、その家も部屋も今はない。

いまは、デジタル化してきて、こう言う新聞や小説も簡単に読めるようになったし、便利な半分、こう言う新聞を毎日印刷に回さなければならない締め切りとの戦いの中で、作成している新聞社の皆様には、やはり頭の下がる思いです。

今後も良い新聞記事を執筆していただきたく、思います。一購読者より。





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